恋愛マエストロ桐嶋サエコ

恋愛65 『成増優香vs大沢裕介 3』

「俺は香織を一目見たときから恋の奴隷になってしまった・・・」

「こ・・・コイのドレイだって・・・アッハッハッハッハ」

「香織は完璧だ」

「カンペキ〜?」

「そして香織は究極だ」

「キュウキョク〜? なにが〜?」

「いいか、香織はな、”可愛い”という言葉を具現化した存在なんだ」

「グゲンカ〜? さっきからな〜に言ってんのぉ〜?」

「俺の中の辞書の ”可愛い”って言葉を引くと、香織が出てくるんだ! 香織は究極的に可愛い」

「なぁによぉ〜アタシだってかなりイケテるよぉ!?」

「そして・・・告白すること10回・・・全て砕け散った・・・」

「じゅ・・・10回って・・・まさか毎月コクハクぅ!? つ・・・月極だツキギメコクハク! チョ〜ウケるぅ!」

「うるせぇ! なあ優香・・・なんで俺じゃ駄目なんだろうか・・・」

「し・・・知らないよぉそんなこと! 本人に聞いてよねぇ! アタシ香織さんじゃないしぃ! アッハッハッハ!」

「ちっ酔っ払いめ・・・聞いたよ・・・でも、毎回返事は同じだ」

「ななな、何て?」

「”ゴメン、気持ちは嬉しいけど・・・今は駄目なの”って・・・」

「・・・今は?」

「そう。だから俺は、今が駄目でも次こそはいいだろうって・・・毎月告白してるんだ」

「ふ〜ん・・・それって要するにさぁ今は好きな人がいるからダメってことでしょぉ?」

「うぇ!? そうなのか!? 香織に彼氏がいるなんて聞いたことないぞ!」

「付き合ってなくったってぇ、片思いかもしれないでしょぉ?」

「そうか・・・くそっっ一体誰だ!? そんな羨ましいやつは!」

「ってことはさぁ、別に裕介にチャンスがないってわけでもないんじゃなぁい?」

「ほ・・・本当か!?」

「だってぇ、ホントに付き合いたくないんだったらぁ、キッパリ断ればいいじゃなぁい。でも ”今はダメ・・・”なんて気を持たせてるってことはぁ・・・」

「持たせてるってことは!?」

「き・・・」

「き?」

「キープだ〜〜〜〜〜!!! 裕介キープくんだ〜〜〜アーッハッハッハッハッハッハ・・・ゴホッゴホッ・・・うぃ〜〜」

「キープ・・・・・・って何?」

「はぁ〜〜〜? き・・・きーぷって何? だってヒーッもう勘弁して〜アッハッハッハ! 腹筋切れるぅぅぅぅぅ!!」